2010年09月15日

日本の各地を巡る旅。(昭和40、50年代)

こんにちは。
燃費のよくないつばめです。
お腹がすぐに空きます。

このブログでもよく登場する、
宮本常一さんの本を最近、読んでいます。
「空からの民俗学」。
昭和40、50年代の日本各地の写真を元に、
当時の各地域の生活の様子やその変遷を考察・分析している
文集です。

紹介されてる内容も今とはずいぶん違うのでしょうが、
それも今と比較できる情報として、貴重ですよね。

日本の各地を巡る旅。(昭和40、50年代)


写真は、昭和47年の新潟県直江津の駅前です。
当時はある程度の規模の駅には、
行商人の為の「旅館」がたくさんあったようです。
この“駅前旅館”には、当時ならではのサービスとして、
ぶっきらぼうながらも必ず、弁当を持たしてくれようとすることがあった
そうです。
『たのむと、三角形のにぎり飯を三つ、中に梅干を入れ、漬物を少しそえ、
竹の皮につつみ、新聞紙に巻いて持って来てくれた。』
とあります。おいしそう…。
そして、著者にとっては、旅館で一緒に過ごす人との交流がみな楽しいもので
あったようです。

このような話が詰まったこのエッセイ集。
解説の香月洋一郎氏も書いている通り、宮本氏の「感覚」を
切り取ったような、あっさりした文章で、往時が容易に偲ばれます。

あぁ、大学時代、専攻していた「日本地理学」を
もっとしっかり勉強しておくべきあったなぁ。。
D先生、ごめんなさい。。



Posted by つばめ at 17:12│Comments(0)
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